ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 312字|2005.11.21|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
カキよりうまい貝
グルメが舌なめずりするような話。西部ビサヤ地域カピス州ピナイ町の町民は、地元で「ディワル」と呼ぶ貝の肉がカキよりおいしいと自慢している。
ニオガイの一種で「テンシノツバサ」と呼ばれる美しい貝だが、フィリピン以外では食用として有名ではないようだ。しかし、貝肉の間からミルクのような汁液がしみ出し、口中に広がると言うに言われない味だという。
ディワルは一九八〇年代、カピス州都ロハス市の海岸で採れたが、海浜の環境悪化で漁獲がなくなった。今はピナイ町アゴホ・バランガイ(最小行政区)が唯一の主産地だ。一日二百キロは採れる。ディワルが住む海岸は四カ所で、まだ、その一割も漁場として開発されていないそうだ。(18日・ブレティン)