ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 319字|2005.9.5|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
狂犬病ワクチン
北ラナオ州マグサイサイ町のポブラシオン、ダアン・カンポ両バランガイ(最小行政区)でこのほど、狂犬四頭が暴れ出し、住民二十三人に噛みついた。町には狂犬病ワクチンがなく、州庁の手配でマニラからワクチンが届いたのは二十六日。州立病院に収容されていた被害者がようやく注射を受けた。
アルハジ町長は海兵隊に出動を要請、町の野良犬をすべて射殺するよう頼んだ。ディマポロ州知事も州内で野良犬皆殺しを指示した。
州保健部長のトマダ医学博士は、過去二年間、厚生省が狂犬病予防ワクチンを配給してくれなかったとこぼした。州議会に、飼い犬への予防注射を義務付けるとともに、飼い主に狂犬事故の責任をとらせる条例の制定を求めるという。(8月29日・ブリティン)