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ビサヤ・ミンダナオ通信

[ 322字|2005.8.22|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]

OIC問題に飛び火

 ミンダナオ地方イスラム教徒自治区(ARMM)の新知事は三十七歳の愛称「ダトゥ・プティ」ことサルディ・アンパトゥアン氏。立候補をあきらめ、イスラム最大勢力であるモロ民族解放戦線(MNLF)の選挙ボイコットの引き金になったフシン前知事はさばさばと「若さのもつ現実主義と賢さの象徴」と新知事を称える声明を発表した。

 しかしMNLFの上級幹部たちは、アロヨ大統領がフシン氏の再選を支持しなかったことを根に持っている。この上は、政府に一九九六年の両者間和平協定の監視役であるイスラム諸国機構(OIC)のオブザーバー資格を与えないよう反対していくという。MNLFがもつオブザーバー資格が政府の対OIC工作の新たな障害になりそうだ。(15日・ブリティン)

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