国旗に敬意を示そう
独立記念日を前に
六月十二日の独立記念日までの二週間はフィリピン人が国旗に対して特別な忠誠を示す期間である。この三色旗は一八九八年五月二十八日にカビテ州アラパンで起きた革命軍とスペイン植民政府との戦闘で初めて用いられた。それ以来、国旗は国民のシンボルとなり、祝日に敬礼を払い、子どもたちは学校で毎日、歴史を胸に刻むために国旗掲揚してきた。
しかし、現在、多くのフィリピン人はこの国旗に対し適切に敬意を表していない。官庁や民間のビルでもぼろぼろになった旗が掲げられている。国旗掲揚の方法を知らない者も増えている。国旗を無視することで、われわれは国旗とそれがよって立つ歴史を神聖なものから引きずり下ろしているのだ。
独立記念日を控え、ぜひ、次のことを再確認してほしい。
国旗は朝日が上る時に揚げ、日が沈む時に降ろすこと。平時には国旗の青い部分を上にし、戦時には赤い部分を上にすること。もし垂直に旗を掲げる時は、平時には青い部分を左に、戦時には赤い部分を左にして掲げなければならない。
旗を掲げるポールは町の中心などに設置すべきだが、その高さはリサール公園にある独立記念のポールよりも高くしてはならない。また、国旗を他の旗と並べて掲げるときは、国旗が左側か中心に、もしくは一番前に来るようにすること。また、使い古した国旗はそのまま捨てるのではなく、適切な方法で焼却しなければならない。
国旗を衣装や広告の一部として使用してはならない。間違っても指紋押なつした後に、近くに掲げてある国旗で指のインクをふき落としたりしてはならない。不敬罪で逮捕されるかもしれない。 (5日・タイムズ)