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5月23日のまにら新聞から

家族は国外脱出

[ 663字|2005.5.23|社会 (society)|新聞論調 ]

ガルシア裁判の真相

 行政監察院と公務員特別裁判所は、国民が愚かで本質を見抜けないと思っているに違いない。

 行政監察院は、略奪罪被告のガルシア元国軍参謀次長(元少将)と妻、息子三人に同裁判所が逮捕状を出さないことをメディアの前で懸念。一方で、同裁判所の判事たちがビサヤ地方中部セブ州へ出張審理したことを理由に「逮捕状の発給の遅れは意図的なものではないと確信している」と述べた。

 あらゆる兆候から判断するに、検察も裁判所も大統領府からの指示に従い、ガルシア元少将一家を困難な状況に置くつもりはないようだ。そんなことをすれば、元少将が国軍や議会、大統領府での本当に大きな汚職を暴露してしまうことを恐れている。

 ガルシア元少将だけが不正に蓄財していたわけではないことは明白だ。彼の上司はさらに多くを奪っているとみるのが妥当だろう。

 記者が立ち入り禁止の国軍本部の拘置施設にいるガルシア元少将が、施設を自由に出入りしているとしても誰も驚きはしない。

 たとえ彼が裁判で有罪になったとしても、刑罰は手首をたたかれる程度に違いない。無罪判決が出たり、海外への亡命が認められる可能性もある。

 実は、行政監察院はガルシア元少将の妻と息子三人がすでに国内にはおらず、逮捕状が発行されたとしてももはや無意味なことを知っている。彼らは略奪罪での起訴に法外な時間をかけることで、四人の国外脱出を助けた。

 汚職との戦いに真剣であると主張するアロヨ大統領とマルセロ行政監察官。見せかけならばやめた方が国のためになる。(16日・トリビューン、ニネス・オリバレス氏)

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