ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 302字|2005.2.7|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
私闘が招いた惨事
南ラナオ州の貧しいマラナウ族の町ツバランで起きたリド(家族間抗争)が十四人の死者を出す海兵隊との銃撃戦を招いた。
一月二十九日、同町内で警察権を持つツンブガウ一族と町会議員キバド一族が武力衝突、四人の負傷者が出た。このため第八海兵隊大隊が三十一日、陸戦隊を派遣したところ、途中で町民五十人が銃撃戦を仕掛け、八時間の戦闘で町民側に十四人の死者、海兵隊に指揮官を含め三人の負傷者が出た。
マナロ州知事がイスラム聖職者らとともに調停に向かったが、ツバランの町は緊迫したまま。海兵隊員と警察官が町の要所を守り、私闘の再発を防いでいる。昨年五月の統一選での反目が抗争の発端らしい。(1日・スター、ブリティン)