ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 319字|2004.12.6|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
捕虜殺害に怒りの葬列
北コタバト州キダパワン市の大通りで、十一月下旬、二千人を超す葬列が続いた。五十台前後の車列が走り回る殺気立ったデモだ、
ひつぎの中は比共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)の地域部隊長だったコマンダー・ベンへ(32)の遺体。共産党の統一戦線組織、民族民主戦線スポークスマンによると、十一月二十一日、国軍第三十九歩兵大隊に捕われた後、虐殺されたという。負傷して抵抗できなかったベンへはジュネーブ協定による戦時捕虜の待遇を受けず、「犯罪的で卑劣な行為」の犠牲になったと主張した。
「反動どもは革命家を殺せても、革命は決して殺せないぞ」。葬列のプラカードに書かれた言葉だ。参加者の中には、同情した住民も多かった。(11月30日・ブリティン)