ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 321字|2004.10.18|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
スルースルタン
東南アジア史に名高いスルー王国スルタンが二人出現、比・マレーシア両国間のサバ領有権問題に混乱が生じた。
発端は、九月九日、スルタンのキラム三世がマレーシアに対しサバ領の返還と過去の資源使用料として二百五十億ドルを要求する書簡を国連事務総長に送ったことから。
次いでロディヌード・ジュラスピ氏がキラム新二世として今月三日、スルタン即位式を挙行、同時にサバ領有権確認をハーグの国際司法裁判所に提訴すると発言した。
驚いたマレーシア外務省はこのほど、比外務省に対して抗議の覚え書きを送った。しかし同国にも一九七八年以来、故キラム二世とその後継者に年間約千五百ドルのサバ借用料を払っている経過もある。混乱が続きそうだ。(13日・スタンダード)