ハロハロ
日本の民放テレビで「サンデーモーニング」という報道特集がある。一週間のニュースを取り上げ、コメンテーターが好き勝手に意見を言い合う。そのスポーツコーナーでプロ野球OBの大沢啓二、張本勲の両氏が毎週出演、辛口批評を展開する。めった切りされた「落第プレー」にはフリップに真っ赤な「喝」のマークが付けられる。
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このご意見番にフィリピンコーナーを担当してもらったら、恐らく「大喝」級が続出するだろう。大統領が一時、仮オープンまで宣言したマニラ国際空港の第3ターミナルは、いまだに雨ざらしになったままだ。先の大統領選では自動集開票システムの導入を決めながら、稼動直前に最高裁の契約無効判決が出て、外国との商取引がほごになった。
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直近の「大喝」級はエストラダ前大統領の別荘拘置を認めた判決だ。これまでも再三、外泊申請が出されていたが、被告の別荘を正式に代用拘置所にするとは驚いた。略奪罪などに問われ有罪なら死刑相当の被告が刑事施設以外の外泊など許されるわけがない、と思うのだが。フィリピンはマカ不思議な国である。(富)