ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 307字|2003.9.8|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ユニセフ寄付を流用
市民団体、国際キワニス・フィリピン南部支部はこのほど、国連児童基金(ユニセフ)が寄贈したはずのヨード塩生成器三十台が民間のヨード塩工場で流用されている疑いがあるとして保健省に実態調査を要請した。
同団体のセディーリョ弁護士によると、生成器の所在確認の責任が保健省にあるにもかかわらず、同省からは回答が得られないままだという。
キワニスはヨード欠乏症撲滅のための活動を十年間続けており、これまでに生成器購入費などの名目でユニセフに三千六百万ドルを寄付している。機器の更新にあたり、使用状況を調査したところ「紛失」が判明した。
ユニセフはフィリピンに対し世界で初めて、生成器を寄贈している。(5日・サンスター)