ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 336字|2003.9.1|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
拘置所での少年虐待多発
少年犯罪者の半分以上が留置所や拘置所での虐待にさらされている||ダバオ市当局はこのほど、北ダバオ、セブの両州と首都圏で少年犯罪者の実態調査を実施、多くが警察官や看守、大人の犯罪者からの暴力や性的虐待の被害に遭っていると発表した。
調査は英国の福祉団体「セーブ・ザ・チルドレン」が出資、百三十七人から回答を得た。逮捕された少年の約九割が家庭裁判所に送致されるが、先進国などでは起訴が猶予される程度の微罪がほとんど。審理期間が長いのも問題で、直接の暴力による被害だけでなく、待つことを強いられることによる精神的負担が大きいという。
調査コンサルタント、テンプラさんは「有機溶剤を吸引する五、六歳の幼児も補導の対象にするのは厳格過ぎる」と指摘している。(31日・トゥデー)