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9月1日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 523字|2003.9.1|社会 (society)|ハロハロ ]

 「やはり」と言うべきなのか。昨年暮れ、次期大統領選に立候補しないと公言していたアロヨ大統領が再考するという。大統領報道官が最近、テレビ番組で示唆した。もしも翻意しないなら「不出馬宣言」を再考する必要はない。そんなアロヨさんにとって、一票にもならないが、最も頼りになる一人は、アロヨさんに再出馬を促すブッシュ米大統領。「国際テロせん滅」では一心同体の仲だ。

 ところが、八月下旬、週刊誌「ニューズウイーク」が行った世論調査は、ブッシュ大統領に思わぬ結果をもたらせた。来年十一月の次期大統領選で「ブッシュ再選を支持せず」が、回答者のほぼ半数に当たる四九%で、初めて不支持が支持(四四%)を上回った。つい一カ月前の調査と支持、不支持の比率が逆転した。

 イラク攻撃では国を挙げてブッシュ支持だったアメリカ。国際世論に背を向けても相手を力でねじ伏せるブッシュ外交に異を唱えない国民に何か空恐ろしいものが感じらた。ところが、「ブッシュ・ノー」が半数という今回の調査結果は、ベトナム戦争の末期にも機能した米国民の正常なバランス感覚を示していると言えないだろうか。来年の大統領選でフィリピンと米国の国民がどのような答えを出すのか興味深い。 (濱)

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