ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 308字|2003.8.25|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
農業が和平への道
イスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)の旧拠点、マギンダナオ州のアブカバール基地跡が近代農業の拠点に生まれ変わりつつある。このほど現地を視察したロレンソ農務長官は「ミンダナオ和平を達成するために、内戦で荒廃した地域をさらに支援したい」と述べた。
同長官によると、同基地跡とその周辺地区に農務省が投入した予算は九千五百万ペソで、牧場づくりなどに使われているという。
また、近代農業や果樹園づくりの指導を通じて、元MILF兵士が自立していけるようなプログラムを実施する計画だ。同長官は「貧困が反政府勢力を生む最大の要因。経済的な豊かさをもたらすことが解決の道」と話している。(23日・インクワイアラー)