「日刊まにら新聞」ウェブ

1992年にマニラで創刊した「日刊まにら新聞」のウェブサイトです。フィリピン発のニュースを毎日配信しています。

マニラ
32度-25度
両替レート
1万円=P3,810
$100=P5860

6月9日のまにら新聞から

見えない敵にご注意

[ 733字|2003.6.9|社会 (society)|新聞論調 ]

洪水発生時の運転術

 雨期入りに合わせて洪水発生時の自動車運転法を紹介したい。まず第一にタイヤの減り具合をチェックすることを勧める。もし溝がなくなっていたなら、溝を掘るなどしてタイヤを再生しなければならない。経済的に余裕があるなら新品に交換することがベスト。次にワイパーの点検。降雨時、特に夜間に道路がよく見えないことは大変危険だ。整備することが一番望ましいが、動かなくなった場合はタバコの葉をガラス表面にこすりつければいい。雨水がはじかれ、ある程度視界を確保できる。

 言うまでもなく洪水は避けるのが一番。ただ、突然の激しい降雨で走行中の道路が洪水になった場合、どうすればよいのか。水面がスパークプラグやディストリビューターなど電気回りの部品に達した場合、エンジン停止は不可避。それほど深くない時は、排気管へ水を侵入させないためエンジンを吹かし続けることでエンジン停止を避けることができる。

 ミッション車の場合、「半クラ」の要領でクラッチを若干踏んだ状態でアクセルを踏めばよい。クラッチのないオートマチック車はちょっとした技術が必要だ。左足をブレーキに乗せてスピードを調整し、「ニュートラル」と「ドライブ」を交互にシフトさせながらアクセルを吹かす。

 また、洪水を走る時は徐行運転を心がけるべきだ。スピードを出せば、電気系統が濡れる可能性が高まるばかりでなく、車通過に伴う「大波」で歩行者が危険にさらされてしまう。洪水を早く引かせようとマンホールのふたを取り去ってしまう人もいるようで高速走行は非常に危険。排水口が機能して水が渦を巻いている場合はまだいい。問題は詰まったマンホール。これは徐行運転で落ち込んだ時の被害を最小限にするしか対策はない。(4日・スター、レイ・ガンボア氏) 

社会 (society)