ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 327字|2003.5.12|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ムラド幹部の出馬否定
イスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)のトップ級メンバーが来年五月の同時選挙のため辞任するとの情報が北コタバト市で流れている。ある政治団体がMILF軍事部門トップのムラド幹部に同組織からの立候補を持ちかけたのだという。これについてジャファル副議長は、選挙出馬問題は中央委員会で取り上げられたこともなく、決定などされていないと否定した。一九七〇年代以来、MILFはいかなる選挙にも参加していないし九〇年代初めのイスラム教徒自治区(ARMM)決定の住民投票にも参加していない。モロ・民族解放戦線(MNLF)が政府と最終合意して自治が確立されてからも拒否してきた。
MILFは政府との和平会談再開には応じる姿勢をみせている。(7日・ブリティン)