ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 321字|2003.3.3|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
先住民族の人権侵害
西部ビサヤ地域カピス州の州議会はこのほど、同州に駐在する国軍兵士が先住民族のトゥマンドック族の人権を脅かしているとして、軍事作戦の終了と兵士撤退を求めた決議案を採択した。
同議会によると、昨年十一月に開かれた特別議会でトゥマンドック族が居住する八つのバランガイ(最小行政区)の住民が陸軍兵による人権侵害の現状を訴えた。訴えの内容は住民に対する脅迫、軍事作戦中における農作物への被害、強制的な民兵勧誘など。 これに対し、陸軍側はこの事実を強く否定。「フィリピン共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)のでっち上げだ」と反発している。
同州のあるパナイ島には約一万八千人のトゥマンドック族が住んでいるとされる。(25日・インクワイアラー)