ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 313字|2002.12.2|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
医療ミスで賠償請求
セブ地裁はこのほど、患者の承諾なしに腎臓を摘出した泌尿器科の医師(既に死亡)に対し、合計約百万ペソの賠償金支払いを命じた。医療ミスで有罪判決が出たのは国内で初めてという。
同地裁によると、この医師は一九八四年から原告の男性に腎臓を摘出したことを患者に隠していた。しかし、医師側は公判で、「原告の家族に相談した上で摘出した」と主張、訴えを否認していた。
地裁は医師が昨年死亡したことから禁固刑は科さず、実質的損害賠償として三十一万二千ペソ、精神的損害賠償として五十万ペソ、懲戒的損害賠償として二十万ペソ︱︱の計百一万二千ペソの支払いを言い渡した。
現在、国会では医療ミス法案が審議されている。(26日・ブリティン)