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9月16日のまにら新聞から

ビサヤ・ミンダナオ通信

[ 311字|2002.9.16|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]

加工業者に頭痛のタネ

 十分あるはずの原料の海藻がひそかに輸出され、国内の加工業者は品不足をかこつという事態が起きている。 

 西ミンダナオ海藻産業開発会社幹部が、最近、セブで開かれた国内加工業者会議で報告したところによると、海藻採集業者の一部は原料の海草を国内業者に回さず、そのままフィリピンのライバル国へ輸出しているという。これらの国は海藻から増粘剤のカラギーナンを製造、世界市場で安売りしている。

 カラギーナンは紅藻類から抽出され、食品、化粧品、薬品製造で広く増粘剤、乳化剤、安定剤などとして使用されている。

 貿易産業省國際関係部幹部によると海藻輸出先は中国。しかし、カラギーナンの品質では比の方が優ると強気だ。(10日・ブリティン)

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