ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 291字|2002.4.8|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
遠い一般開放
二〇〇〇年から一般の入山が禁止されたフィリピン最高峰、北ダバオ州のアポ山(標高三、一一四メートル)で解放時期の問い合わせが観光省に寄せられている。しかし環境省の保護区運営委員会は、入山禁止の五年延長を検討中だ。
問い合わせの多くは熱心な登山家からだが、観光省は「われわれは観光の振興しかできない」と弱り顔だ。
入山規制は、山容の崩壊と入山者が捨てるごみ問題の深刻化が原因。同山は観光省のエコツーリズム計画の対象地で、保護区域へ入る時は植樹を求められる。
かつてポーターとして働いていた住民もおり、生計確保のため環境保護官として雇用する道を模索中だ。(1日・インクワイアラー)