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経営悪化で1999年に閉鎖された国家鉄鋼会社（ＮＳＣ）の再建問題で、同公社労組はこのほど、「ロハス貿易産業長官が再建事業案の一部を故意に隠している」と指摘する告発状を大統領に送った。告発状によると、ＮＳＣの再建事業案は、５月23日に公開入札が締め切られ、同30日に同長官を代表とする審議委員会で公開された。しかし、その後審議が行われず９月30日に入札期限が延長されたという。労組側は、当初の入札で国内鉄鋼関連企業が条件面で有利だったにもかかわらず、フィリピン・ナショナルバンクのルシオ・タン会長からクレームが付いたため入札結果が無視されたとしている。ＮＳＣの株式を82.5％所有する香港の投資会社と国内鉄鋼企業の間で再建事業案は合意済みだった。