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4月30日のまにら新聞から

非暴力活動を貫け

[ 700字|2001.4.30|社会 (society)|新聞論調 ]

前大統領支持派の集会

 ジョセフ・エストラダの人気の高さには議論の余地はない。大統領に上り詰めるまで、周りには忠実な支持者がいつも従っており、大統領に対する非難を受け入れない。彼らのアイドルに悪い点はないのだ。

 だから、今回、エドサに支持者たちが殺到したのも驚くにあたらない。批評家の言うように、集まった群衆の何人かは誰かの用意したトラックに運ばれたり、お金をもらって参加したかもしれない。それでも落ちていくアイドルに対する本物の同情心から多くの人々が集まってきたのである。「とにかく自分たちは彼に同情している」、「エストラダに対する現在の処遇に賛成できない」などという声を挙げたかったのであろう。

 だれもが集会を持ち、気持ちを自由に表現できるのが民主主義の特質である。アロヨ政権を誕生させたエドサ革命2の勢力も昨日から、集会などを開催し、エストラダが大統領府を追われ、エアコン付きの拘置所に追い込まれた理由を国民に訴え始めた。前大統領の汚職と略奪に対する裁判が進むにつれて、この勢力も力を拡大してくるだろう。

 このような不安定な状況にあって大切なことは、権利を行使する際に伴う責任を思い出し、お互いの考えを尊重することだ。カトリックのシン枢機卿もエドサ聖堂が「汚された」ことに抗議して、「明日、青い服を着て抗議の意思を表そう」と訴えた。フィリピンは平和的な抗議活動で有名な国であり、ゴミのポイ捨てや落書きといえども許すべきでないという主張である。

 ピープルパワーの真の意味は、非暴力ということである。どの陣営も、自分たちの大衆行動を平和に進めなければならない。全ての国民にとって暴力に訴えることは負けを意味する。

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