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1月22日のまにら新聞から

茶番劇はもうたくさん

[ 677字|2001.1.22|社会 (society)|新聞論調 ]

弾劾裁判で「恥の採決」

 十六日の弾劾裁判の審理で、エストラダ大統領が豪邸購入に充てたとされる使用済み小切手(額面一億四千二百万ペソ)に関連する書類の開示をめぐって陪審員の上院議員(二十一人)による採決が行われた。結果は「開示に反対が」十一│十で賛成票を上回った。

 これは「大統領無罪」を可能にする八票以上の確保を意味する。弾劾裁判は評決を待つことなく、その終わりを告げた。

 レナト・カエタノ上院議員はこの採決を「破滅の日」と表現し、アロヨ下院議員も「恥の採決」と発言し、国民の怒りの声を代弁している。

 このような証拠開示の否決を通して大統領弁護側が手に入れる「無罪評決」は、この国をさらなる破滅に導くことになるだろう。

 今回の採決はまた、弾劾裁判の信頼性や妥当性をもうち砕いた。この採決について、検察団は党利党略に利用されているとして解団を宣言し、与党連合ランプのピメンテル議長は辞任を表明した。

 証拠開示に反対した上院議員は、自分の投じる反対票の重みを理解していなかったようだ。彼らは審理の過程の一つに過ぎないと考えていたようだが、国民は巧妙な手口で証拠隠しに走ったことを悟った。大統領がこの採決のために支払った代償は余りに大きなものだった。

 首都圏をはじめ各地で展開されていた大統領辞任を求める運動は一気に勢いづき、マルコス政権を倒したエドサ革命の再来を思わせている。

 ロコ上院議員は弾劾裁判の続行に向けて働きかけを行っているという。これは弾劾裁判に対する最後の希望表明だろう。しかし我々は、これ以上審理を続ける必要はないと言いたい。茶番劇はもうたくさんだ。

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