平和的解決を呼び掛け イスラエル・ハマス軍事衝突で マルコス大統領ら各国首脳
マルコス大統領ら各国首脳はイスラエルとイスラム組織の軍事衝突を巡り、人質の解放など恒久的な和平に向けた外交努力を呼び掛け
サウジアラビアで開催された第1回東南アジア諸国連合(ASEAN)・湾岸協力理事会(GCC)首脳会合に出席したマルコス大統領は20日、各国首脳とともにイスラエルとイスラム組織の軍事衝突を巡り、武力行使の停止や人道支援、人質の解放など恒久的な和平達成に向けた外交努力を行うよう呼び掛けた。
各国首脳らは国際法及び国連安全保障理事会の決議に基づく1967年以前の国境線合意による平和的解決を強調。
加えてすべての紛争当事者に対して、民間人を保護し、標的とせず、ジュネーブ条約を遵守すること、そして女性や子ども、病人や高齢者をはじめとする人質の即時かつ無条件で解放することを求めた。
マルコス大統領も「商業や交流の入り口となる南シナ海やアラビア海における国際法に基づく平和や安全保障、安定を推進するよう協力を求める」と呼び掛けた。
ASEANの外相らも中東で激化する武力衝突に対して深刻な懸念を表明する声明を出した。
大統領も比人4人を含む数千人が死亡するなど、激しさを増すイスラエルとハマスの軍事衝突について「重大な懸念」と指摘。すべての当事者に対して敵対行為を停止する最大限の努力を払うよう期待を示した。
サウジアラビアを訪問していたマルコス大統領は21日にフィリピンへに帰国した。(沼田康平)