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10月1日のまにら新聞から

ブイ撤去「生産的な漁のため」 大統領が初めて言及 中国のブイ設置問題

[ 540字|2023.10.1|政治 (politics) ]

大統領が南シナ海のパナタグ礁付近で中国がブイを設置した問題について初めて言及

 南シナ海(西フィリピン海)南沙諸島にあるパナタグ礁(英名スカボロー礁)で中国政府がブイを設置し、比側が切断した問題で、マルコス大統領は9月29日、漁師の福祉と領有権を守るため、「政府として防衛面で断固とした立場を取る」と強調した。ミンダナオ島北東部の北スリガオ州ダパ町でコメの配給イベントに出席していた大統領はインタビューに応じ「(中国がブイを設置した問題について)われわれは対立や争いを避けるべきだが、比の領土を守るため防衛を強化しなければならない」と答えた。大統領が中国による南シナ海におけるブイ設置問題に言及するのは初めて。

 大統領は、中国海警局(CCG)が比船舶の侵入を阻止するために設置したブイを撤去するよう比沿岸警備隊に指示したことについて、「生産的な漁を妨げているブイを撤去する以外、他にできることはない」と説明。ブイを撤去した日の漁獲高は約164トンに上ったという。

 大統領は「ブイによってわれわれの漁獲量が失われる。ブイ設置箇所は明らかに比の領域内。中国がなぜこのような行動をするのか理解できない」と続けた。また、「比人漁師の福祉と西フィリピン海における領有権のため、武力ではなく、外交手続きを通じた法の執行による戦いを止めることはない」と繰り返した。

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