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7月30日のまにら新聞から

新規鉄道建設計画で事業可能性調査へ 4事業の資金確保と運輸相

[ 938字|2023.7.30|政治 (politics) ]

新規鉄道建設計画4事業の事業可能性調査を実施する手続きに入っていることをバウティスタ運輸相が表明

 マルコス大統領による施政方針演説が行われた直後の25日、バウティスタ運輸相が国内の総延長合計1000キロメートルを超える新規鉄道建設計画4事業に対する事業可能性調査を実施する手続きに入ったことを明らかにした。鉄道などの大規模インフラ事業に対するマルコス政権のテコ入れを示す動きで、この4事業に対する事前調査の費用もすでに確保しているという。26日の英字紙インクワイアラーが報じた。

 同相によると、事業可能性調査を実施するのは、フィリピン国鉄北方長距離線(総延長853キロ)とパナイ鉄道(同100キロメートル)、北部ミンダナオ鉄道(同54キロ)とサンマテオ鉄道(同17キロ)の4鉄道建設事業。

 比国鉄北方長距離線は首都圏から中部ルソンを経由して、イロコス地域そしてカガヤンバレー地域までを結ぶ主要な鉄道路線となる計画。またパナイ鉄道は1985年までイロイロ州とカピス州を結んで操業していた旧路線を再整備する。北部ミンダナオ鉄道は東ミサミス州のカガヤンデオロ市とラギンディガン町、ビリャヌエバ町などを結ぶ鉄道で、総延長1544キロに達するミンダナオ鉄道事業の一部となる見込み。さらに、サンマテオ鉄道は軽量高架鉄道(LRT)2号線のアンティポロ駅から東方のリサール州サンマテオ町やロドリゲス町を結ぶ新路線で6駅区間からなるという。

 一方、ボノアン公共事業道路相もこのほど、バタアン州とカビテ州を結ぶバタアン―カビテ接続橋建設事業について、その融資契約手続きを今年11月までの締結に向けて進めていることを明らかにした。同事業はバタアン州マリベレス町からカビテ州ナイク町までマニラ湾を横断して32・15キロの大橋を建設するもので、総事業費1756億6000万ペソが計上されている。実現すれば現在、5時間半かかっているバタアン州とカビテ州の間の陸路移動がわずか45分に短縮される。

 また、公共事業道路省は、政府の進める島嶼間接続橋プログラムに基づき、パナイ島―ギマラス島―ネグロス島間接続橋建設計画に間するエンジニアリング設計の詳細を詰めるための事業可能性調査を実施する方針も示している。これらの事業可能性調査の費用として総額6億ペソが計上されているという。(澤田公伸)

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