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10月16日のまにら新聞から

息子の罪 法相長男の麻薬密輸問題

[ 648字|2022.10.16|政治 (politics)|新聞論調 ]

私はレムリヤ司法相の友人ではないが、1人の親として彼の抱える痛みを感じている。

 私はレムリヤ司法相の友人ではないが、1人の親として彼の抱える痛みを感じている。彼の長男、フアニト・レムリヤは38歳。善悪の区別はとっくについている年齢だ。フアニトの犯罪がなぜ父親の責任になるのか。まともな親なら、息子に犯罪をそそのかすことはない。司法相ならなおさらだ。

 同相は手書きの声明で「私と家族にとって非常に困難な時期だが、多くの比人が経験していることに比べれば大したことはない。私は司法制度を尊重し、息子が贖罪(しょくざい)の道を歩むことを祈る」と述べた。

 同相が子のために影響力を行使しないと宣言したことと、家族が悲しみに沈むなか国民の苦難に想いを寄せたことは称賛に値する。

 同相に辞任を求める人は、事が済んだ後にタラレバで後知恵を出す、いわゆる「月曜日のクオーターバック」だ。自分の子どもが家族に恥をかかせる経験をしたことがないのだろう。子どもが未成年ならその不始末は親の責任だが、成人したらもう親は責められるべきではない。「私は弟の番人ではない」と聖書にもあるではないか。

 ハリール・ジブラーンの名著「預言者」の一節を紹介しよう。

 「あなたの子どもはあなたの子どもでない」「あなたは子どもに愛は与えられるが、思考は与えられない。彼ら自身の考えを持っているから」「あなたは子どもの肉体を家に置くことはできるが、魂まではできない。彼らの魂は、あなたが夢の中でさえ訪れることができない明日の家に住んでいるから」(15日・スター、テレビ司会者ラモン・トゥルフォ)

 

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