宣誓式は国立美術館で ボンボン次期大統領
ボンボン陣営は6月30日の大統領就任宣誓式を国立美術館で行うと発表
ボンボン・マルコス次期大統領陣営のアンピン次期大統領府管理室長は2日、6月30日の大統領就任宣誓式をフィリピン国立美術館=首都圏マニラ市=で行うと発表した。同氏は声明で「国立美術館およびその周辺エリアはわれわれの要望にマッチしている。就任式に間に合うよう、式の準備は急ピッチで進んでいる」とした。
同美術館は1926年~1972年まで立法府(国会)議事堂として使用されており、独立準備政府時代のマニュエル・ケソン2代大統領、日本統治時代のホセ・ラウレル3代大統領、戦後にマニュエル・ロハス5代大統領が宣誓式を行っている。
72年にボンボン氏の父である故マルコス元大統領が戒厳令布告を宣言し閉鎖された後は、反体制運動の集合地となっていた。
ボンボン陣営は、故マルコス元大統領が就任宣誓式を行ったキリノグランドスタンド=首都圏マニラ市=や、ホセ・リサールが幽閉されたサンチャゴ要塞=首都圏マニラ市=も検討していたが、多くの市民を収容するスペースの確保が困難なことなどから実現しなかった。
アヨロ元大統領はエドサ聖堂=首都圏ケソン市=とセブ州政府庁舎=セブ市=、ノイノイ・アキノ前大統領はキリノグランドスタンド、ドゥテルテ現大統領はマラカニアン宮殿でそれぞれ就任宣誓式を執り行っている。(竹下友章)