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5月15日のまにら新聞から

「私たちが光明」支持者に感謝 ロブレド陣営がアテネオ大で集会

[ 1198字|2022.5.15|政治 (politics) ]

首都圏ケソン市のアテネオ大でレニー・ロブレド副大統領とフランシス・パギリナン上院議員の正副大統領候補陣営が、支持者や陣営ボランティアへの感謝を表す集会を実施した

レニー・ロブレド陣営が選挙を終え、支持者らに感謝を表した集会=13日、首都圏ケソン市のアテネオ大で(レニー記者室提供)

 首都圏ケソン市のアテネオ大で13日、レニー・ロブレド副大統領とフランシス・パギリナン上院議員の正副大統領候補陣営が、支持者や陣営ボランティアへの感謝を表す「私たちが光明:ありがとう」と題した集会を実施した。前日になって当初予定していた同市のケソン・メモリアル・サークルの使用をベルモンテ市長が許可しなかったため、急きょアテネオ大の敷地内に会場が設営された。

 プログラムの一つであるカトリック式のミサが始まった午後5時前には、大学内にはロブレド陣営の選挙カラーであるピンク色の服やアイテム、プラカードを手にした学生やボランティアら、約1万人近くが集まった。

 今回の陣営のテーマソングの一つとなったヒット曲「ロサス(バラ)」の歌い手であるニカ・デルロサリオさんとギャブ・パギリナンさんをはじめ、複数の歌手や俳優も参加、ボランティアらの活躍を称え、その苦労をねぎらった。デルロサリオさんは選挙が終わった今、「次はいつこの歌を歌えるか分からないけれど、決してこれが最後ではない」と前置き。多くの参加者が曲中に涙を流していた。

 終盤でロブレド副大統領は「状況が鮮明になってくるにつれ、今回の選挙結果が私たちの描いた夢とは異なるという現実を受け入れ始めなければならない。そうすることで、自らの将来に目を向けることができる。私たちは多数派の決定を受け入れる必要がある」と述べた。「私たちが国の不統一の原因になってはいけない」とも諭した。

 その一方で副大統領は「私たちの最大の敵は何十年もかけて作られた偽情報であり、それは選挙以前からすでに力を持っていた。そして私たちの国の真実、歴史、将来を盗んだ」とし、支持者に対し「その努力を無駄にせず、偽情報との戦いで今後も力を貸してほしい」と呼び掛けた。「今後、私は嘘との戦いにエネルギーを注いでいく。真実のために戦う運動が今必要とされている。どのように嘘が流布され、その後ろにいるのは誰なのかを啓蒙していくことが大切だ」とも付け加えた。

▽比最大のネットワーク

 その上でロブレド副大統領は、新政権が始まる7月までにフィリピン人の生活向上を目ざす広範なボランティアネットワークの設立を計画していることを発表した。「7月1日には、アンガットブーハイ(生活向上)NGOを作る予定でいる。そのための鋳型は副大統領室における小さな予算と機会の下で、すでに出来上がっていた。この国の歴史上、最も大きなボランティアネットワークを構築していく」と力を込めて語った。

 副大統領は任期中の6年間、アンガットブーハイ・プログラムを提唱し、全国津々浦々を訪ねて、地区の問題に直接耳を傾け、必要とされるコミュニティー支援を続けてきた。選挙戦で同陣営に根強い支持が生まれた背景には、こうしたコミュニティー優先の姿勢と地道な活動があったものとみられる。(岡田薫)

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