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2月5日のまにら新聞から

ボンボン氏が再び討論番組欠席 ロブレド氏ら5候補は出席

[ 1170字|2022.2.5|政治 (politics) ]

比放送局連盟主催の大統領候補参加の討論番組をマルコス氏が欠席したが、ロブレド氏ら5候補は出席

大統領候補者らのオンライン討論番組を欠席して同じ時間帯に収録された料理番組に出演していたボンボン・マルコス氏=4日(ABS―CBNのフェイスブックから)

 全国のテレビ・ラジオ局やその経営者らが加盟するフィリピン放送局連盟(KBP)主催の今年5月の大統領選候補者を対象としたオンライン討論番組の収録が4日に行われた。主要テレビ放送局やAМ・FМラジオ局など全国で300社を超える加盟各社に同時配信されるなど本格的な討論番組で、著名テレビキャスターらによるインタビューを通じて各候補者の政策の違いなどが鮮明となる有権者にとって絶好の機会だったが、世論調査で支持率トップを独走するボンボン・マルコス候補は「別の予定が入っている」として欠席した。マルコス氏は先月、民放大手GМAの大統領選候補者らへのテレビインタビュー番組への出演も見合わせている。

 マルコス氏と対照的だったのがロブレド副大統領だった。副大統領のツイッターによると、ロブレド氏は4日午前、台風オデットの被災地を訪問するためにマニラ空港から国内線に乗る直前に空港近くのある事務所でコンピュータを借りてオンライン討論会に参加した。昼食時間も削って討論会に参加し持論を展開した副大統領に対して、討論会に消極的なマルコス氏の姿勢に対し「弱腰」とのコメントがSNS上で拡散している。

 結局、討論会にはロブレド副大統領やラクソン上院議員、モレノ・マニラ市長やパッキャオ上院議員、そしてデグスマン勤労大衆党党首の5人が参加した。3日の英字紙スターによると、KBPのヘルマン・バスバニョ会頭が招待状を6人の候補者に送ったところ、マルコス氏の関係者から他の予定がすでに入っているとして参加を見合わせるとの返事が来たことを明らかにしていた。そして4日になって民放大手ABS―CBNはフェイスブックで、マルコス氏がオンライン討論番組と同じ時間帯に収録した同局の料理番組に出演していたことを認める発表を行った。さらに、この番組の司会を務めた著名キャスターのコリーナ・サンチェス氏は「番組の出演を要請したのは確かだが、日時を指定してきたのはマルコス関係者の方だった」とツイッターで報告している。

マルコス氏はGМAのテレビインタビュー番組を見合わせた理由について「ホストのジェシカ・ソホー氏が反マルコス家という偏見を持っている」ことだと説明していた。この後、同氏は別のテレビ番組やラジオ局DZRHの番組の1対1のインタビューには答えたものの、GМA系のラジオ局DZBBで予定されていた1月28日のインタビュー番組には「ダバオにいてネット接続がうまくいかない」などとして急きょ出演をキャンセルしている。

 4日の討論番組では麻薬取り締まりや国内の共産主義武装勢力への対策、インフラ政策やマニラ湾埋立事業、オンライン闘鶏の合法化や政府の汚職問題など多様な政策や問題点について5候補がインタビューを受け、それぞれ自身の立場などを説明した。(澤田公伸)

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