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9月23日のまにら新聞から

モレノ氏が立候補表明 ペアはユーチューバー医師

[ 689字|2021.9.23|政治 (politics) ]

マニラ市のモレノ市長が大統領選立候補を正式表明。ペアは動画配信者の医師

大統領選への立候補を表明するマニラ市のモレノ市長=22日、マニラ市

 マニラ市のイスコ・モレノ市長は22日、来年5月に控える大統領選挙への立候補を正式に表明した。また、ペアを組む副大統領候補はソーシャルメディア上で有名な医師のウィリー・オン氏だと発表した。

 22日の英字紙インクワイアラー電子版によると、同日開催された出陣式でモレノ氏は「皆さんは私のリーダーシップと正直さを既に知っていると思う。私の愚直さは個人的信念であれ、政策であれ変わらない。来年5月、私を大統領として受け入れてほしい」と述べ、支持を訴えた。

 同氏は透明性のある国政を約束、「国を癒やし、復興と和解をもたらす」大統領になると宣言した。また、政権をとった際に直面する問題を「過去の政権のせいにしない」とし、「過去の政治問題にこだわらず、未来志向で進んでいく」と語った。

 副大統領ペアとして発表されたオン氏は、フェイスブックやユーチューブでの医療アドバイスで有名な人物。フェイスブックでは1820万人のフォロワーがおり、ユーチューブチャンネルの登録者は652万人。2019年上院選に立候補し落選している。

 GMAニュース電子版によると、モレノ陣営は当初グレース・ポー上院議員をペア候補とし、交渉を重ねたが拒否されたという。

 マニラ市の貧困地区トンド生まれのモレノ氏は、俳優を経て2007〜16年までマニラ市の副市長を3期連続務めた後、19年にマニラ市長に当選。市政が評価され、特に首都圏では大統領候補として有力視される。6月の世論調査では支持率14%とサラ・ダバオ市長(26%)に次いで2位だったが、首都圏では23%の支持を集め首位に立っている。(竹下友章)

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