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6月18日のまにら新聞から

ロムアルデス氏が出るなら自身は立候補しないと大統領 副大統領選

[ 917字|2021.6.18|政治 (politics) ]

次期副大統領選めぐり大統領、ロムアルデス氏が立候補なら「私が出ることはない」

 ドゥテルテ大統領は16日の会見で、次期副大統領選に自身が副大統領候補として立候補するとの見方が広がっていることをめぐり、副大統領候補の1人に名が挙がっているマーティン・ロムアルデス下院与党院内総務(ラカス党)が立候補した場合は「私が副大統領選に出ることはない」と述べた。ただ、ロムアルデス氏が立候補しない場合については「神の思し召し次第」と述べ、含みを持たせている。フィリピン人記者の間では「発言はむしろ、ドゥテルテ氏が副大統領選への立候補を真剣に検討していることを示唆している」との指摘もある。

 大統領はロムアルデス議員の副大統領選立候補を支持する理由として、かつて下院議長の選出をめぐってカエタノ議員とベラスコ議員のいずれを選ぶかで下院が紛糾した際、ロムアルデス氏に「将来、副大統領選に出馬する際は応援する」と約束し、議長問題の決着で協力を得たことを挙げている。

 ロムアルデス氏をめぐっては、昨年末にもドゥテルテ大統領が「副大統領候補に推薦する」と述べたとヤップ下院予算委員長が明かしている。

 一方、大統領は自身の後継大統領候補に誰を推薦するかについてはまだ明らかにしていない。ロケ報道官は大統領の意中の人物として娘でダバオ市長のサラ氏、マニラ市長のモレノ氏、ボンボン・マルコス元上院議員、パッキャオ上院議員、ボン・ゴー上院議員の名を挙げているが、後継指名は立候補届けが始まる10月の直前まで固まらない可能性もある。

 次期大統領選をめぐっては、サラ氏が大統領候補、ドゥテルテ氏が副大統領候補という親子ペアでの戦いもささやかれているが、パンフィロ・ラクソン上院議員(無所属)は今月14日、ABS─CBNのインタビューの中で自身の情報ソースの話として「おそらくそれはない。サラ氏は副大統領に父でない候補を立て、ドゥテルテ氏は娘でない大統領候補を立てて出馬するとの情報を得ている」との予測を明らかにしている。

 その上で同議員は、比の正副大統領選は、米大統領選のようにペアで当落が決まるのではなく、別々に選ばれるため「結果的にサラ氏が大統領、ドゥテルテ氏が副大統領に当選する可能性はある」と述べている。(石山永一郎)

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