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10月17日のまにら新聞から

アイミー・マルコス知事が上院出馬  サラ・ダバオ市長は再選狙う

[ 795字|2018.10.17|政治 (politics) ]

マルコス元大統領の長女のアイミー・マルコス氏(62)、来年5月の上院選出馬へ

候補者登録を行うアイミー・マルコス北イロコス州知事(中央)とイメルダ・マルコス下院議員(左)=16日、首都圏マニラ市で撮影(EPA=時事)

 マルコス元大統領の長女で北イロコス州知事のアイミー・マルコス氏(62)が16日、来年5月の中間選挙の候補者登録を行い、上院選出馬を表明した。ドゥテルテ大統領の娘でダバオ市長のサラ・ドゥテルテ氏(40)も15日に候補者登録を済ませ、同市長選再選を狙うことを明らかにした。

 アイミー・マルコス氏の登録には母のイメルダ・マルコス下院議員(89)、弟のボンボン・マルコス前上院議員(61)が付き添った。アイミー・マルコス氏は「新しい世代は私たちの側の話を聞く準備ができている」と語り、マルコス家のめぐる負の印象を払拭させる決意を示した。

 同氏は9月の上院選に関する世論調査支持率で8位となっており、改選数(12)以内に入っている。

  空席となる北イロコス州知事には母のイメルダ・マルコス氏が立候補するとみられている。アキノ政変で国を追われたマルコス元大統領の死後30年近くが経ってもなお、マルコス家の政治的影響力は引き継がれている。

 アイミー・マルコス氏は、マルコス元大統領が布告した戒厳令下での人権侵害などマルコス家の過去が選挙戦に影響を与えることはないとし「心配していたらここにいない。人々の過去についての理解には変化がある」とも話した。

 政策については、知事を務めて地方の状況を知っているとして、物価抑制を第一に挙げた。同氏は8月にも、過去の戒厳令について「批判から前に進むべきだ」と述べ、自由党(LP)のパギリナン上院議員らから「マルコス家はまず国民から略奪したものを返還するべきだ」との批判を浴びていた。

 一方、ダバオ市長再選を狙うサラ・ドゥテルテ氏は2月に地域政党、改革党(HNP)を創設、アイミー・マルコス氏が属する国民党と提携関係を結んだ。ドゥテルテ家からは大統領の長男のパオロ氏が下院選に出馬するほか、二男のセバスチャン氏も出馬を検討している。(森永亨)

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