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2月22日のまにら新聞から

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[ 735字|2016.2.22|政治 (politics)|新聞論調 ]

パッキャオ発言への批判

 マニー・パッキャオは、ボクシング界での活躍により、すでに金持ちとなり有名人で、国民から愛されてもいる。彼の活躍により、一生懸命に努力するというフィリピン人のイメージ向上にもつながった。彼は国に名誉をもたらすミス・ユニバースの優勝者にも相当する働きをしたとも言えるだろう。

 彼が到達した地位を考えると、もう引退して静かな生活を送るか、慈善活動家として故郷の住民たちに支援するか、もしくは政治に興味があれば、より有能な政治家による社会経済事業を支援するような活動に乗り出せばよいのだ。彼は自分の本来の専門分野に固守し、より有益な人物になるよう努力すべきであり、「何でも屋」に堕ちることはない。

 しかし、われわれは彼が上院議員選挙に立候補したからと言って、彼を責めることはできない。立候補できる資格は憲法で定められているからである。人気と名誉により彼が政治家としての階段を順調に上っていることについて非難することもできない。しかし、国会議員として、また国民の投票に値する能力を持つ人物は他にもいる。ただ、彼らにはパッキャオの持つ選挙に勝つ魅力が欠けているだけなのだ。

 パッキャオは最近、性的少数者に対する差別発言を行い、彼の発言に傷つけられた者らから怒りの声が巻き起こった。しかし、彼は同性愛者たち自身をおとしめるつもりはなく、彼らの行為に対して聖書を持ち出してその不自然さを表明したのだ。国内法も同性婚を認めていない。

 性的少数者の団体はパッキャオに対する批判を強めている。しかし怒りの矛先にいるパッキャオは、その攻撃により逆に知名度が上がっていくことに留意すべきである。パッキャオをたたけばたたくほど、彼に同情票が集まる。(19日、スター、ホセ・シソン)

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