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9月7日のまにら新聞から

新聞論調

[ 724字|2009.9.7|政治 (politics)|新聞論調 ]

若さゆえの利点、道譲られたアキノ議員

 ロハス上院議員がアキノ上院議員の次期大統領選出馬のため道を譲ったことは、政治家として資質のある、評価すべき行いだ。アキノ議員、他の野党候補、彼らの支持者、ロハス議員自身を含むすべての人に「救い」となった。既に大半の野党候補がアキノ議員が出馬するなら道を譲るとみられている。

 また、ロハス議員の献身を考慮し、アキノ議員がロハス議員をパートナー(副大統領候補)に選ぶのもほぼ確実だ。唯一の障害はビリヤール上院議員。何を持ってしても彼の大統領選出馬を止めることはできないだろう。

 第2党の民族主義者国民連合(NPC)から出馬を表明しているレガルダ、エスクデロ両上院議員はアキノ議員と同じく若者に人気があり、同様に若い。彼らも同議員に道を譲るのか。

 3議員はその若さが弱点だとも言われる。大統領の器には未熟だと。しかしそれは逆から見れば利点である。アロヨ下院議員ら一部の若手を除いて、若い彼らは年輩の政治家が持っているような、政治的悪習や重荷をまだ持っていない。つまり、選挙のたびに活動資金を寄付した支援者や政治家のしつこい要求を、大統領がどうやって断ることができよう。歴代の大統領はここで間違いを犯した。

 アキノ議員には両親から受け継いだ「遺伝子」がある。共に民主主義のために闘った両親の評判を彼が汚すことはないし、むしろ誠実さという「遺伝子」を永続させようとするだろう。国民は汚職と卑劣さにまみれた政治からの脱出を彼に期待している。要注意なのは親族。歴代大統領は皆、親族を優先したことで問題を抱えた。マグサイサイ元大統領が唯一、親族を一切政治に関与させなかったように、彼もそうすべきである。(4日インクワイアラー、ニール・クルス氏)

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