台風ヨランダ(30号)
被災から40日。タクロバン市で犠牲者の霊見送るろうそく1200個に火灯る
台風ヨランダ(30号)による被災から40日目となった17日、被災地のビサヤ地方レイテ州タクロバン市では、空港から市中心部に至る10キロの目抜き通りに沿って、被災者らが約1200個のろうそくに火を灯し、犠牲者の霊を見送る姿が見られた。
比のカトリック信者の間では、死後40日間が喪に服す期間とされる。40日目に遺族や親族が再び集まり、ろうそくに火を灯して天国に向かう死者の霊を見送る。
ろうそくの火は、祈りの後、午後4時から同7時まで灯された。国家災害対策本部の17日発表によると、台風による死者は6069人、行方不明者も1779人に上っている。
フィリピン人にとって1年で最も大切な行事の一つであるクリスマスまであと1週間と迫る中、コロマ大統領府報道班長は同日、被災者がクリスマスに十分な食料を確保できるよう、社会福祉開発省を中心に、被災地での食料支援を続けると確約した。
また、ラクソン復興担当が政党や政治的背景に関係なく作業を進め、復興事業で私腹を肥やそうとする自治体関係者らを取り締まるとも述べ、汚職なき復興を強調した。