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12月7日のまにら新聞から

台風ヨランダ(30号)

[ 484字|2013.12.7|気象 災害 (nature)|ビサヤ地方台風災害 ]

日系企業、社会福祉開発省と国際協力機構に、被災地の空撮映像を無償提供

パシフィックコンサルタンツが撮影した被災地の空撮映像=同社提供

 日本の建設総合コンサルタント会社「パシフィックコンサルタンツ」は6日までに、今後の台風ヨランダ(30号)被災地復興に役立ててもらうため、社会福祉開発省と国際協力機構(JICA)に、被災地を上空から撮影した映像を無償提供した。

 無償提供した映像は同社の社員、國府豊さん(58)らが11月24日、ヘリコプターで、ビサヤ地方レイテ州タクロバン市、パロ町などの上空から約8時間かけて撮影したもの。被災地での測量などが必要な高潮の高さなどは映像で判断できないが、壊滅的被害を受けた沿岸部一体の様子を確認できる。

 同社は今回の台風被害に関して、衛星や気象情報を元に災害の現象再現解析を行い、土木学会に報告した。今回の映像撮影は、その解析結果を検証する一環で、同社が実施した。同社は今後の高潮再現解析など被害検証を進める予定。

 台風ヨランダ上陸時、國府さんは首都圏ケソン市の大学で開催されていた研究セミナーに偶然参加していた。11月中旬までの滞在を急きょ延長し、現在も高潮災害に関する情報収集を行っている。國府さんは「今回の映像が災害復旧に少しでも役立てば」と話した。

気象 災害 (nature)