台風ヨランダ(30号)
国連、被災から1カ月近づく中、依然、山間部など遠隔地で支援不足と指摘
国連人道問題調整事務所(OCHA)は3日、台風ヨランダ(30号)被災者支援の最新報告を発表した。台風横断から約1カ月が経過しようとする中、山間部など遠隔地への支援が、輸送の問題で依然不足していると指摘した。
被災各地では、幹線道沿いに住む被災者に食料や水、衛生用品、自宅再建のための資材など、多くの支援物資が届いているが、山間部や小島などの住民に届く支援はごくわずかだという。
国連は、食糧支援が必要な被災者は依然、300万人に上ると見ている。
また、国連児童基金(ユニセフ)は、混雑した避難所の中では安全な水と適切な衛生状態を確保することは難しいとし、乳児を抱える母親たちに、粉ミルクではなく、母乳を授乳するよう呼び掛けた。
「乳児にとって母乳は、栄養と病気に対する免疫を高める一番の食事。(被災地での感染症感染などを避けるためにも)生後6カ月までは母乳授乳を続けてほしい」と促した。