台風ヨランダ(30号)
被災地の「危機的状況は脱す」とのロハス長官発言に左派系労組連合が批判
台風ヨランダ(30号)で被災したレイテ島など被災地の状況について「危機的状況は脱す」とロハス内務自治長官が発言した問題で、左派系労組連合「五月一日運動」(KMU)は23日、「ロハス氏の発言はうそだ。アキノ政権が被災地の同胞たちの苦しみから距離を置き、無感覚になっている証拠」と批判する声明を出した。
それによると、国家災害対策本部が政府からの支援物資の配給が都市部以外の被災地で十分に行き渡っていないことを認めているほか、国軍兵士たちも「被災者に対して救援物資の数が十分でない」と認めているとして、政府の支援は「危機的状況を脱す」にはほど遠いと非難している。
一方、大統領府は23日、タクロバン市の自宅で高潮に流され行方不明になっていた7歳の男児が2週間ぶりに祖父(59)と再会したことを明らかにした。国軍によると、男児は自宅から流された後、ココナツの木の幹につかまり隣のサマール島バセイ町まで流されたという。