台風ヨランダ(30号)
世銀、被災地復興で4億8千万ドルの支援を追加表明。援助額は計10億ドルに
世界銀行は23日、台風ヨランダ(30号)の被災地支援、復興向けのため、新たに4億8千万ドル(206億ペソ)の資金援助を表明した。表明済みの有償支援5億ドルと合わせて、世銀の支援額は9億8千万ドル(421億ペソ)となった。キム世銀総裁がアキノ大統領と電話会談した際に直接伝えた。
同総裁によると、4億8千万ドルの新規支援は、被災地復興が主な対象になる。コミュニティー再建や水道・道路網、学校など生活関連インフラの補修、再建に充てられる。
表明済み分を合わせた支援パッケージは数週間以内に支出される予定。
大統領府によると、外国政府や国際機関による援助表明額は24日までに、国家予算の3割弱に相当する149億8500万ドル(6443億ペソ)に達した。
うち資金援助は、日本政府の5150万ドル(22億1500万ペソ)を含む34億8600万ドル(1499億ペソ)。残り114億9800万ドル(4944億ペソ)は物資援助など。
一方、比政府は被災地支援、復興事業向けに①2013年政府予算の未執行分268億ペソ②13年補正予算として再編される優先開発補助金(PDAF、通称ポークバレル)の未支出分145億ペソ③14年政府予算案に盛られる復興基金200億ペソ︱︱などを準備中。(酒井善彦)