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　中国政府は14日、台風ヨランダ（30号）の被災者支援で先に表明した４３５万ペソの援助を、７３２０万ペソに増額した。オーストラリア政府も同日、約４億５００万ペソから、12億ペソへの大幅な増額を表明した。

　中国政府の当初の援助表明については、海外メディアが、領有権争いを理由に援助額を少なくしているとの批判が上がっていた。

　中国は、援助額相当の毛布やテントなど物資を準備しており、近く比に向けて搬送する見通し。

　オーストラリア政府の援助内訳は、①国連の緊急援助計画に５億３千万ペソ②自国の非政府組織（ＮＧＯ）を通した被災地支援に５億３千万ペソ③医療チーム派遣に８２００万ペソ④マット、蚊帳、衛生用品など物資に４１００万ペソ——など。軍輸送機の派遣も準備中。

　一方、20〜22日に訪比を予定していたニュージーランドのキー首相は同日、「緊急援助の重要な時期に比政府に必要以上のプレッシャーを与えてしまう」と述べ、訪比の延期を発表した。

　ニュージーランドは空軍輸送機の派遣を準備しているほか、約７７００万ペソ相当の人道支援を表明、比赤十字にも約８３００万ペソを援助する。