密輸対策と家畜検疫で船積み前検査実施へ
[ 382字|2024.7.5|経済 (economy)|econoTREND ]
ラウレル農務相はこのほど、今年10月から密輸および家畜の感染症拡大への対策を強化するため海外の船積み前検疫検査を実施する方針を明らかにした。比への農産物の密輸が減らないことに加え、最近、米国から輸入したヤギにQ熱感染例が比国内で発見されたことから水際での検疫体制を強化する必要があると判断した。同省は現在、ブラカン州アンガット町に国内初の冷蔵倉庫を備えた輸入動植物検疫施設を建設中で、来年2月に操業を開始する予定。海外の原産地国における船積み前検疫検査はこのブラカン州における動植物検疫施設が完成するまでの一時的措置。比政府は当初、冷蔵検疫検査施設を国内各地に建設する事業に23億ペソを支出する計画だったが、国内貨物取扱業者大手のICTSIが国内運営貨物港でそれらの施設を設置することを表明したため、建設費は12億ペソに半減されている。(3日・インクワイアラ―)