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2月22日のまにら新聞から

日本の資源循環技術に高い関心 ICETTセミナー今年度最終回

[ 829字|2024.2.22|経済 (economy) ]

国際環境技術移転センターが経産省事業の「廃棄物からのエネルギー回収に係る普及啓発セミナー」開催。参加者は高い関心

セミナー最終回で行われた記念品贈呈=マニラ市センチュリーパークホテルで深田莉映撮影

 公益財団法人・国際環境技術移転センター(ICETT、本部・三重県四日市市)はこのほど、首都圏マニラ市のセンチュリーパークホテルで「フィリピンにおける廃棄物からのエネルギー回収に係る普及啓発セミナー」を開催した。2023年7月、11月の開催に続き3回目で、今年度の最終回となる。あわせて参加者の修了証書授与も行われた。

 セミナーではICETTの北住将義常務理事が、三重県四日市市が公害後に町を上げて取り組んでいることや、同市の「ゼロカーボンシティ宣言」とそれに伴う試みなどを紹介。そのほか、全3回のプログラム振り返りと統括などが行われた。

 ICETT国際連携課副参事の真下英人さんによると、セミナーを終え、日本の資源循環関連技術の理解や導入について、参加者の70~80%が「高い関心」を寄せたという。また、北住さんは「廃棄物のエネルギー化において、日本国内で実際に行われている廃棄物の処理やバイオマスエネルギーについてさらに学習したいという参加者もおり、クラークだけでなく首都圏やセブ、ダバオの周辺地域にも共通して適用できる高品質の技術であることを理解してもらったことも成果の一つ」と手応えを語った。

 参加者の科学技術省のダンテ・ベルガラ上級研究員は「新しい学びがたくさんあった。プラスチック再利用などの機械はフィリピンにもあるがキャパシティーも小さいので、今後の新技術導入に向けて課題を解決していきたい」と感想を述べた。

 3回に分けて行われたこのプログラムは、経済産業省と海外産業人材育成協会(AOTS)が支援する人材育成事業で、廃棄物をエネルギーに替える比の「ウェイスト・トゥ・エナジー」政策の達成に向けた協力の一環。ICETTは今後の展望として「フィリピンのみならず東南アジア諸国連合(ASEAN)の発展と脱炭素・資源循環の両立に貢献」すると同時に、「日本企業にとっても有益な情報提供ができるよう」取り組んでいくとしている。(深田莉映)

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