東急建設などが2駅建設受注 首都圏地下鉄事業計画
首都圏地下鉄計画の2駅と両駅を結ぶトンネル工事を東急建設などの連合体が受注
東急建設と飛島建設、比建設大手のメガワイド・コンストラクションの企業連合体は5日、日本の円借款で建設されるマニラ首都圏地下鉄事業計画(第1期)のオルティガス北・南駅の地下2駅の建設と両駅をつなぐトンネル工事を受注し、比運輸省と正式に契約を交わした。契約額は177億5000万ペソと見積もられている。
5日の契約署名式典に参加した越川和彦駐フィリピン日本国大使は「企業連合体の筆頭企業である東急建設は、鉄道建設において優れた専門性で知られており、このマニラ首都圏地下鉄事業でも日本の最新技術と知見が適用されると期待している」と自信を示した。
首都圏地下鉄計画は首都圏バレンスエラ市とパサイ市の二ノイ・アキノ国際空港との間を17駅で結ぶ、フィリピン初の地下鉄建設・運営事業となる。完成すれば所要時間は現在の1時間10分から35分に短縮される。
日本政府は国際協力機構(JICA)を通じて今年2月10日、フィリピン政府との間で、「マニラ首都圏地下鉄事業(フェーズ1、第2期)」を対象とする2533億700万円を限度とする円借款貸付契約に調印している。同事業フェーズ1・第1期を対象とする円借款でも1040億円の貸付契約で調印している。(澤田公伸)