BPОテレワーク猶予期間 3月末期限に業界困惑
[ 452字|2022.3.9|経済 (economy)|econoTREND ]
IT、BPO業界団体がテレワーク勤務態勢の3月末までの猶予期間について、今年9月まで猶予するよう求めている
情報技術(IT)およびビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPО)業界団体IBPAPのジャック・マドリッド会頭は、政府の優遇措置検討委員会が同業界に認めてきたテレワーク勤務態勢(全従業員の90%まで自宅勤務を認める)の3月末までの猶予期間について、「コロナ禍の2020年にも2万3000人の雇用を創出するなど業界の繁栄にテレワーク態勢が貢献してきた」とし、通常勤務態勢への復帰は今年9月まで猶予するよう求めている。同会頭は、「コロナ禍で2年続けてきたテレワーク態勢を急に変えるのは容易ではない」とし、「4月1日から業界の100万人以上の従業員が一斉に通勤することになる」と懸念を示している。同会頭によると、比のBPО業界は21年も新規に10万人を雇用しているほか、総収入も業界全体で12%増加し288億ドルに拡大するなど、「自宅勤務で問題のないことが判明している」という。比と競合するインドはBPO業界の自宅勤務態勢を支援し、優遇措置を付与するなどの政策を執っているという。(7日・インクワイアラー)