ASIA WATCH
外国産果物、ベトナム人消費者に人気
ベトナム産青果の2017年1〜7月輸出額は約20億ドルで、前年同期比49%増加した。ただ、同期の輸入は同2倍以上増の8億5180万ドルと輸出の伸びを上回るペースで拡大しており、外国産の果物を好むベトナム人が増えている。15日のベトナム紙サイゴンザイフォン(電子版)が伝えた。
輸入青果のうち特に、タイからの輸入が増加している。1〜6月は3億6220万ドルと同2.5倍に拡大、2位の中国(1億710万ドル)を大きく引き離した。3位以下は米国、オーストラリア、ミャンマー、ニュージーランド、インドなどが続いた。
また、オーストラリア産のルビー・グレープフルーツやイチゴ、スペイン産のメロンなど、ベトナムでは目新しい果物も次々登場している。日本産のブドウはキロ200万ドン(約1万円)、白イチゴは150万〜200万ドンもするが、購入希望者は絶えないという。
一方、中国産果物の品質に対するベトナム人消費者の不信感は強いようだ。諸外国では品質検査や検疫を受けて合格しなければ持ち込まれないが、ベトナムの場合、陸路から「小額扱い」で持ち込まれるケースが多いためだ。(時事)