ASIA WATCH
[ 470字|2017.7.1|経済 (economy)|ASIA WATCH ]
依然として低いベトナム人の自動車所有率
企業向けに成長戦略コンサルティングを展開するソリディアンスの調査によると、ベトナム自動車市場の成長率はマレーシアやタイ、インドネシアなどの他の東南アジア諸国よりも高く、この1〜2年は価格が値下がりを続けているにもかかわらず、ベトナム人の自動車所有率は近隣諸国に比べて低い状態が続いている。オンラインメディアのザンチーなどが伝えた。
国内において販売台数の多い都市はハノイとホーチミン市で、毎年の登録台数の45%をこの2都市で占めている。乗用車の登録台数は、16年時点でホーチミン市が約21万1000台、ハノイは29万1000台で、それ以外の省・市で約60万台だった。人口1000人当たりの自動車所有率は16台で、マレーシアの341台やタイの196台、インドネシアの55台を大きく下回る。 ソリディアンスでは、その理由の一つをベトナムの自動車価格が周辺国に比べて高いことだと指摘している。また、交通インフラの未整備と都市部での激しい交通混雑がベトナム人に自動車購入をためらわせ、車所有率の低さにつながっていると分析している。(時事)