比人選手11人が週末、東京へ 五輪まであと5日
東東京五輪開幕まであと5日。フィリピン代表選手11人が17〜18日に東京へ向かい、現地で最後の調整を始める
東京五輪開幕まであと5日。フィリピン代表選手11人が17〜18日に相次いで訪日する。
世界選手権体操ゆかで優勝したユーロ、日本女子プロゴルフ協会所属で全米女子オープンを制した笹生優花、東南アジア競技大会4連覇の柔道の渡辺聖未(きよみ)は日本を本拠にしている。この3人を含めると、出場予定の比代表19人中、14人が現地で最後の調整を始める。
17日付英字紙スターなどによると、17日の出発は5人。ボクシングのペテシオ、マグノ、パーラムの3人は今年初めからトレーニングを続けてきたタイから東京に到着した。ボートのニエバレスはマニラから東京へ。急きょ開会式で選手団の旗手を務めることになったボクシングのマルシアルは、米コロラド州コロラドスプリングスからデンバー、ロサンゼルス経由の長旅になる。
18日の出発は6人の予定。重量挙げ女子のアンドゥ、テコンドーのバルボサ、射撃のバルデスはマニラから出発。競泳ではゲビーがオーストラリア・メルボルンから、ルールが米国テキサス州から東京へ向かう。
重量挙げ女子のディアスも同日、3月から拠点にしてきたマレーシア・クアラルンプールを出発する。前回2016年のリオ五輪の銀メダリストで、今回は比人初の金メダルを期待する声も上がる。
陸上女子のノットは米国が本拠地。五輪出場が決まった先月下旬、新型コロナ感染検査で陽性の結果が出て参加予定の大会を欠場したが、19日には長崎に向かい、5日間のキャンプで五輪本番に備える予定という。
陸上棒高跳びのオビエナはイタリア・フォルミアから開会式の23日朝、到着の予定。国際大会で活躍、世界6位までランクを上げており、メダルの可能性もある。
5月末のミズノオープンで日本ツアー初優勝を遂げたゴルフのパグンサンは翌24日に出発。スケートボード女子のディダルも競技のある26日までにロサンゼルスから東京へ向かう。
ゴルフ女子のパグダガナンは2018年にインドネシアで開かれたアジア大会ゴルフ競技で笹生とともに団体優勝した一人。8月4〜7日の埼玉県・霞ヶ関カンツリー倶楽部での競技に合わせて訪日する。(谷啓之、深田莉映)