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3月2日のまにら新聞から

盆踊り大会

[ 822字|2014.3.2|文化 スポーツ (culture) ]

マニラ日本人会主催の盆踊り大会に2800人が来場。屋台や和太鼓演舞も

音頭に合わせて踊る日系企業の関係者ら=1日午後5時50分ごろ、首都圏タギッグ市で写す

 マニラ日本人会主催の恒例行事である「第15回盆踊り大会」が1日夕、首都圏タギッグ市のマニラ日本人学校(MJS)の校庭で開催され、主催者発表で約2800人が来場、大賑わいだった。会場では、リラックスした浴衣姿やうちわに甚平姿の日本人の家族連れなどのほか、日系企業で働くフィリピン人も加わり、屋台の焼きそばなどを食べて踊って、年に1回の「日本の祭り」を存分に楽しんだ。

 ビサヤ地方を中心に甚大な被害を出した台風ヨランダ(30号)の被災があったため、花火打ち上げは自粛したものの、例年と変わらぬ盛り上がりぶりを見せた。校庭の真ん中にはやぐらが組まれ、日系企業と来場者が東京音頭、炭坑節、河内音頭の3曲に合わせて、楽しい踊りを披露。

 会を取り仕切る家田昌彦日本人会スポーツ委員長は「日本人にはもちろん、フィリピン人の皆さんにも日本の文化を楽しんでもらいたい」と述べた。この日のために盆踊りを練習してきたという日系企業に勤めるメルビン・アゴニャさん(24)は「緊張したが、うまく踊れました」と笑顔いっぱいで流れる汗を拭いた。

 屋台数は過去最大の27店。夏祭りの定番である金魚すくい、かき氷、綿菓子、ヨーヨー釣りに加えて、ラーメン、焼きそば、たこ焼き、氷で冷えたビールのほか、手芸などの雑貨店の出店が校庭を取り囲むかたちでずらりと並んだ。人気の飲食関係の屋台前には長い行列ができ混雑した。

 別ステージでは日本人学校の生徒による和太鼓や、創作ダンスが披露され、カメラ片手に我が子の勇姿を見守る親たちの人だかりが続いた。

 会場を訪れた日本大使館の天野哲郎総領事は「今まで香港など他の国・地域にも赴任してきたが、やぐらを組んだ本格的な盆踊りに参加するのは初めて。日本人会主催で15回も続くとはすごい」と盛況ぶりに驚いていた。大会は午後8時半すぎ恒例の打ち上げ花火に代わり、生徒たちが和太鼓の大演舞を行い、大盛況の中で終了した。(鈴木貫太郎)

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