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8月27日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 572字|2012.8.27|文化 スポーツ (culture)|ハロハロ ]

 テレビ観戦で寝不足が続いたロンドン五輪が閉幕した。史上最多のメダリストが誕生した日本選手団。帰国後は各地で祝勝イベントが続く。先週、地元の東京・多摩市で市内に住む女子柔道57キロ級の金メダリスト、松本薫選手らの「感動ありがとう集会」が開かれた。男子柔道が金メダル・ゼロの屈辱を味わう中で、松本選手の鬼気迫る独特なしぐさと、闘志むき出しの試合運びに一喜一憂したことを思い出した。

 金メダルを下げて会場に姿を見せた松本選手は「優勝を決め初めて畳の上で泣きました」とあいさつし、大喝采を受けた。もう、そこには試合中に見せた「野獣」と書き立てられた険しい表情はない。同席した新体操選手からリボンを渡されると、照れくさそうに演技するなどひょうきんな一面も。「五輪で得たものは」と聞かれると「野獣と言われたことが私の思い出です」と言って笑わせた。

 男子柔道100キロ超級に比代表として初出場した保科知彦選手も閉会式まで楽しんでマニラ経由で日本に戻った。試合は1回戦で敗退したが、保科選手に電話を入れると「悔いが残る試合だったが、何にも替え難い経験になった」と元気な声が返ってきた。同じ境遇にいる後輩たちの励みにもなったと喜ぶ保科選手だが、これからは顧問をしている高校柔道部を全国大会に出場させるのが夢だという。朗報を期待したい。(富)

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