ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 315字|2003.6.9|文化 スポーツ (culture)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
絶滅のコウモリ見つかる
一九七〇年代に絶滅したとされていたフィリピンケナシフルーツコウモリがこのほど、西ネグロス州シパライ市の森林で見つかった。発見したのはシリマン大学=東ネグロス州ドゥマゲティ市=の生物学者グループで、森林でほ乳類、は虫類の調査を行っていた最中だったという。
このコウモリは六〇年代にネグロス、セブ両島で数多くみられたが、森林伐採やサトウキビ・プランテーションの拡大、食用としての捕獲——などが原因で七〇年代には姿を消していた。今回の発見でこのコウモリの復活が期待される。
ケナシフルーツコウモリ属のコウモリの体長は十二・五︱二十四センチ、体重は約三百︱五百グラム。羽が背中から生えているのが特徴という。(4日・インクワイアラー)